ひっそり旅もん~ケニア・サファリで野生動物を見る

Big 5

いったん「なぜ」に立ち返る


 Big5という言葉があります。サファリ・ドライブやゲーム・サファリという言葉と同じく、かつてレジャー・ハンティングが盛んだったころの名残です。
 ゾウ・ライオン・サイ・バッファロー・ヒョウ――全部見られたらラッキーとよく言われますが、じっさいに大変なのはヒョウぐらいで、あとはそれほど難しいことではありません。そもそもBig5というのは、「見つけにくいものBest5」ではなく、「ハンターにとって危険で手強い相手Best5」に由来します。

 なまじ知ってしまうと達成したくなりますが、こだわりすぎるのもどうかと思います。せっかくサバンナにいながら、どこかオリエンテーリング的な視点でサファリを終えることにもなりかねません。
 ヒョウを探して樹上ばかりながめていると、足もとがおろそかになります。
 ジャッカルの巣穴から赤ちゃんが顔を出しているかもしれません。ダチョウの卵が落ちているかもしれないし、マングースの群れが草むらをするすると移動していくかもしれない。
 ヒョウが見たいだけならそれこそ動物園でいいわけです。間近でじっくりと好きなだけ見られます。

 と言われても、やっぱり野生のヒョウを見たいですよね。そこでまずは、「なぜ自分はここでヒョウを見たいのか」「ヒョウの何を見たいのか」と自問するところから始めてはどうでしょうか。
 いったん素朴な疑問に立ち返ることで、同じBig5をめざすにしても、何か違ってくるような気がするのです。



マングース

ダチョウの卵